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2016年08月26日

「熊本震災から4ヶ月、復興はまだまだすすんでいない」 ~熊本震災復興支援ボランティア活動に参加~

CIMG7434 共同センター4/14、4/16の二度にわたる震度7の巨大地震から4ヶ月、大阪労連から3名が8/7~9日まで二泊三日で、熊本震災復興支援ボランティアに参加しました。
まず、熊本県労連や民商、新婦人、民医連、農民連などでつくる被災者支援共同センターを訪問し、県労連の重松事務局長にお会いしカンパや最賃タオル、メーデー団扇などの支援物資を手渡し、被害の状況や翌日からの作業の内容をお聞きしました。家屋の解体申請は13000件に対し2年待ちの状況で、3800戸建設予定の仮設住宅は2800戸が完成し、6/5から入居が始まっているそうです。共同センターが実施した「何でも相談会」では、被災した高齢者から『先の事が考えられない』『先立つお金をどうすればいいのか』など深刻な生活相談が出されていたそうです。
共同センターでは、孤立し困っている被災者にボランティア派遣の新聞折り込みを1万枚入れたところ、600件の依頼があり事前の下見や打ち合わせを行い作業内容を決めボランティア派遣をしています。
CIMG7500 益城町甚大な被害が出た益城町にも足を運びましたが、道路の両側にはブルーシートに覆われ、押しつぶされた家々が無残な姿のまま放置され、『危険』と書かれた赤紙(すでに色あせていました)が玄関に張られていました。
 CIMG7507 家財の片づけ作業ボランティア活動としては、半壊した家屋の家財の片付け作業を行いました。家財道具類を屋外に運び出し、燃える物と燃えない物に分類してトラックで集積場に捨てに行くという作業です。炎天下、水分補給のため休憩を入れながらの作業で、1件の片付けに15人の人手があってもほぼ1日がかりでした。半壊の場合、家財処分は自分の責任でということで、孤立した被災者はどうにもできずに放置しているという状況です。
 熊本市内は、夏休みに入り観光客も多く街の賑わいが戻っている様子でしたが、被災者に寄り添い支援する共同センターと県労連の活動は今後も重要な役割の発揮が期待されていました。