トピックス

2016年06月15日

「職業がんをなくす患者と家族の会」結成総会に75人が参加

DSCN0809 患者と家族の会・田中代表6月11日(土)の午後1時から、エルおおさかで「職業がんをなくそう集会」が開催され75人が参加しました。DSCN0788 毛利一平医師・記念講演集会の第1部では、「日本における職業がんの実態」について毛利一平医師(ひらの亀戸ひまわり診療所所長)が記念講演を行い、職業がんについて、世界的に見て職業がんを見つける制度自体が機能していない日本の遅れた現状があり、まず産業医が職歴を尋ねること、労働者自身も「仕事」と「病気」は関係があるのだと自ら問い直すことから始めるべきだと語られました。また、池田直樹弁護士(あすなろ法律事務所)が、「有害物質による職業がんの救済運動を広げよう」と題して、14年にわたり石橋良信さん(化学一般関西地本)の職業がんの認定運動に携わってこられた経験から、被害の掘り起こしなど労働組合が運動を広げていく重要性について話されました。
 DSCN0804 遺族原告・宮崎さん第2部では、石橋良信さんの職業がんを認定させる会第8回総会で、これまでの支援について、遺族原告の石橋恵子さんからお礼の挨拶があり、今後は「職業がんをなくす患者と家族の会」として運動を発展させていく決意を述べました。
 第3部の結成総会では、国、業界その他への働きかけを継続的に行い、埋もれている職業がんの掘り起こしや労災認定にとりくんでいる者への支援で、職場における有害物質のばく露や有害要因をなくし、職業がんをなくしていくことが確認されました。