大阪労連と関西勤労者教育協会(勤労協)共催の第13回役員セミナーが、10月25日(土)~26日(日)、神戸市須磨で開催されました。
関西勤労協の槙野理啓副会長が「労働組合はすごいぞ!」と題し講演。イギリスでは1760年代1820年ごろにかけて、生産様式が道具から機械制大工業へと変革される産業革命の進行とともに労働者の状況が急速に悪化する中で、当初、扶助組織的であったものが、自然発生的な抵抗から自分たちの生活と権利を守るため日常的に話し合い、準備し、たたかっていく団結の組織として労働組合を作り上げました。そして、19世紀半ばにはパブ(安酒場)が組合事務所の役割を担うようになりました。
現在の状況に照らして、労働組合は単なる親睦や共済団体でなく、「人間らしく働き、人間らしく生きる」ために、ひとりひとりバラバラでは弱い労働者が団結することによって使用者と対等な関係で交渉ができる。それは憲法で保障された「結社の自由」だけでなく、「団結権」があるから。「労働者の要求」とは、「労働組合の役割は」をみんなで話し合う機会をつくることが大切と強調しました。
講演後、参加した約90名が5つの分散会に分かれ、それぞれの職場や労働条件を紹介しあいながら討論を繰り広げました。
2014年11月04日