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2020年03月02日

2020年 民法協「権利討論集会」

権利討論集会2月15日(土),エル・おおさかにおいて2020年権利討論集会を開催しました。全体会・分科会合せて合計318人名の参加で,大盛況となりました。 記念講演では、政治学・社会思想研究者の白井聡さん(京都精華大学専任講師)にご講演いただきました。白井さんは,冒頭で現在猛威を振るっている新型コロナウィルスや,大災害への安倍政権の対応について触れられ,政権はこれに無策であるどころか,これに乗じて災害派遣に向かないオスプレイをアピールしたり,緊急事態条項導入を目論んだり等,利用することしか考えていない,国民の命や暮らしにはそもそも興味が無いのだという,衝撃的な評価から話を始められました。さらにモリ・カケ問題や桜を見る会に表れている国政私物化こそが,現政治体制の状態(いわば末期の状態)を端的に示していると評されました。その上で政治体制を維持するために,戦前は天皇制を軸とする家族的国家感を,戦後はアメリカへの盲目的追随を「国体」として用いてきたことを,事象や具体例をあげながら論じられました。 午後からは8つの分科会に分かれて各分野ごとに、実態・実践の報告と運動課題が活発に議論されました。