6月20日、非正規労働者部会として初めてとなる労働安全衛生学習会を開催し15人が参加しました。
今回の学習会では、労働安全衛生の基礎を学ぶことを目的とし、重田博正さん(大阪社会医学研究所)を講師に「元気で働けてますか?~仕事と健康・安全についての考え方~」をテーマにお話していただきました。講演では、「今の日本では、健康に対する自己責任論が定着し、不健康の真の原因を意識しないムードが作られてきている。自己責任論は、世界に比べ日本の労働時間が長いことが注目され始めた時代から強化されてきた。国際的には、労働関連疾患(複数の要員の一つとして労働が疾病の発病。増悪に関連する疾病)に注目されてきているが、日本は不健康の原因から国民の目をそらし、資本と国の責任を自己責任に転嫁しようとしている。」「労安法を守れば健康が守られるということではない。問われるのは労働条件が健康を守る水準にあるかどうか。健康を守るという観点から労働条件問題をみているかが大切。」など健康・安全を考える基本的な考え方が話されました。参加者からは、「職場は、ほとんどが非常勤で交代制勤務、みんなで会うのは月1回の会議しかない。仕事内容をキープしつつ長く働き続けられる職場にするにはどうしたらいいのか意見をだしていきたい。」「自己責任論にだいぶ流されている気がします。根源での対策というのはとても大切だと思った。」「リスクの除去が優先なのは目からウロコだった。まず、除去できる職場環境になるようにしていきたい。」「交流することから始まり、知識を身につけることで、職場改善できたことを次につなげていけたらと思った。」などの感想が寄せられ、学習とともに異業種交流の大切さも実感する学習会となりました。