大阪労働健康安全センターは6月10日、17日に安全衛生基礎講座を開き、全体で111人が受講しました。第1講義は、ハラスメント問題を公認心理士の鍛冶貝照美さんが、職場で増加するハラスメントの基本的な捉え方やどのように予防するかなど、具体事例をグループ討議も入れて参加型の講義を実施。第2講義は労災申請の事例を京都職対連の芝井公さんが「脳や心や精神の労災認定状況が低いことから、働くことが原因で健康が損なわない職場や社会をつくるのは労働組合の役割だ」と力説しました。第3講義は滋賀医科大学の北原照代さんが労働と健康の問題とジェンダー視点をテーマに、女性と男性の違いを理解し生理休暇の必要性や夜勤交代勤務が健康に及ぼす影響など詳しく話しました。第4講義は奈良産業保健総合支援センターの近藤雄二さんが、職場での安全衛生委員会がどのような活動すればいいか、職場巡視でリスク感性を高めることや改善志向型のチェックリストの活用の仕方など具体的に話しました。
大阪労働健康安全センターでは引き続き「学習することで職場を見る目を養える」ことを大事にして講座などを開催していきます。
2023年08月07日