2月5日、2020年最低賃金署名スタート学習会を開催し、65名が参加しました。学習会の講師には、全国的に最低生計費調査に取り組まれている静岡県立大学短期大学部准教授の、中澤 秀一 氏をお招きし、「全国の生計費調査から見る最低賃金の実態」と題してお話しいただきました。講演では、地域間格差が人口流失の問題となっていること、最低賃金の立ち位置は変化し「関係のない賃金」から、「関係ある賃金」へなっている事実から「注目されている生計費調査であり、最低賃金である」ことや、 生計費調査から分かった最低賃金の問題点として、(1)最賃額では普通の暮らしは送れない・人間らしく暮らすには1,500円は必要。(2)経済の地域間格差を拡大させていること。(3)専門職の社会的役割に見合っていないこと(仕事の責任や価値に見合うよう『特定最賃』が必用になる)として、「最低賃金こそが、格差・貧困問題を解決に導くためのカギを握っている」そして、「労働組合は、全ての労働者の為に活動することが重要」だと話されました。 取り組みの報告として、生協労連の森尾執行委員と門真労連の小山事務局長より、取り組みが報告されました。 続いて、「全国一律時間給1,500円以上の最賃実現を求める要請署名」「中小企業支援の拡充と最賃の改善による経済好循環の実現を求める要請署名」の取組を含めて、当面の方針提起が松本幹事より行われ、最後に非正規労働者部会・島村部会長からの閉会挨拶で学習会を終了しました。